やわらかさと軽やかさを持つ石彫家

東 光司

1958年下分生まれ。東石材店を営む。石材施工一級技能士。石彫家として、数々の展覧会に出品し続ける。現在、モダンアート協会徳島支部長を務める

石工職人だった父の背中を追って

下分で生まれ育ちました。小さい頃は、水石(すいせき)という室内で鑑賞するための石が流行っていて、石工職人だった父に言われて、石をピカピカになるまで磨いたのを覚えています。元々絵を描くのが好きで漫画家になりたかったのですが、中学を卒業後に父の後を継ぐため、石屋の道へ。昔はのみを使って石を削り取ってかたちをつくっていたけど、僕がはじめた頃はもう機械化が進んで、歯のついた丸鋸で大きく切って磨くのが主流になっていました。それが、だんだん外国から輸入されたものを販売するようになり、お墓もなかなか売れない時代になってきて、反対に、家族が離れて暮らすため管理が難しいから、墓石を撤去したいという人も増えてきました。

石のアーティストが表現する世界

 石って自分でコンコン削ってみたくなるんです。父から職人としての技術を教わってなかったので、彫刻は自己流ではじめました。僕がつくるのは抽象彫刻で、想像の世界を表現しています。いろんな作品を見て湧いてくる発想をミックスして作品に反映するのが好きですね。

 ある時、東京芸大の女性彫刻家がひたむきに石を削っている映像を見て、感銘を受けたんです。50歳を過ぎてから一級技能士を取得しました。これからは、いろんな現場に出向いて、壊れたお墓や文化財などを直す、修復専門の仕事をしていきたいなと思います。

かみやまchでは、インタビュー動画を公開中です。ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=ga9IPJDA_EQ&t=3s

コメントを残す