年齢も国籍も超える編みぐるみ

編みぐるみでコミュニケーション

 3年前に「かじかの郷」にデイサービスに通いはじめてから、編み物の楽しさに気づいて。ちょっとした暇を見つけては、編みぐるみをつくっています。でき上がりのイ
メージと編み図があれば、つくれますよ。目数を増やしたり減らしたりしながら編むのは難しいですが、黙々と手を動かして完成した時の達成感は大きいですね。
 ひな祭りにはお雛さま、ハロウィンにはカボチャ、クリスマスにはサンタさんなど、季節の行事ごとの編みぐるみを玄関に飾るのが楽しいです。離れて暮らしている娘
たちに、でき上がったばかりの編みぐるみの写真を見せると「欲しい」って言ってくれるので、たくさん編んでプレゼントすることもあります。

編み物は人の心をつかむ魔法

 2024年にブータンからの視察団がまちに来た時には、これらの人形をすべて手編みしていることを伝えるとびっくりしていました。ブータンの人がなぜ世界一幸せと言われるのか、彼らの豊かさとは何か、とても興味があったので、いろんな質問をしたことを覚えています。
 今若い子たちの中で編み物が流行っているようです。それは、韓国の人気アイドルの子が自分で手編みした衣装が評判になったから。私とは年齢がだいぶ離れているけど、集落支援員の中川景子さんとも、つくったものをお互いに「かわいい」と見せ合ったりしています。テレビやドラマを観て発想したものなど、新しいアイデアが思いついたら、これからも編んでいきたいですね。

 写真 / 町民の方より提供

コメントを残す