七福神が輪になって踊れば笑顔の花が咲く

森 本 安 子 MORIMOTO yasuko
[七福踊り] 恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋の七福神をかたどった衣装をまとい、歌や踊りで豊穣や繁栄を祈る民俗芸能。元々は上分・北谷地区に伝わる踊りで、七福神は北谷にある7集落を模したと言われている。
軽妙洒脱な七福踊り
吉野川市山川町で生まれ育ちました。踊り好きな叔父が、幼い私をよく肩車して盆踊りや廻り踊りに連れて行ってくれて。自分から進んで輪の中に入って、踊っているような子どもでした。23歳の時に上分・金泉にお嫁に来たのですが、当時から北谷の「七福踊り」を見て、おもしろい踊りだなと思っていたんです。20年ほど前に誘われて、私も七福踊りに参加することになりました。
かつては音頭出し名人の竹内春雄さんが即興で美声を響かせて、とても賑わいがあって楽しかったんですよ。今は高齢化で踊り手もだんだん減ってきましたが、古くからの友人や別の地区の人たちにも協力してもらうことで、この踊りが継承できているんだと実感しています。
本番に向けて衣装の準備をする踊り手のみなさん


100年以上続く郷土芸能を継承する
神山出身で、一緒に七福踊りをやっている住友文枝さんに「七福踊りについて何か知っていることはないか」と尋ねると、「昭和天皇即位の御大典のお祝いに、七福踊りをしに行った」という話をおじいさんから聞いたと。この七福踊りが100年以上も歴史がある踊りなんだと、私もその時はじめて知って。改めて大事に伝えていかないといけないなと思いました。また、戦時中でも、お盆には奉納として踊っていたらしいです。七福神が輪になって踊るおめでたい踊りを、ぜひ神山のみなさんの前でご披露したいですね。

かみやまchでは、インタビュー動画を公開中です。是非ご覧ください。
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