生徒の“やりたい”を実現できる城西高校神山校
写真は2月14日(土)に開催された「まめのく棒まつり」の様子。幅広い世代の方がまめのくぼを訪れました。



神山校ってどんな高校?

城西高校神山校は、「地域で学び、地域と育つ神山校」をスローガンに、学校の中だけでなく、神山町の文化や産業、地域すべてを学びのフィールドにした学習を展開している農業高校です。
グランドデザインにある、自分の思いを表現する伝える力、多様な人たちと関わり合う協働する力、経験から学びを獲得する深める力の育成を目指し、3年間を通して、学校と地域の中で多様な経験を積み、自分で物事を考え、行動する力を育みます。


どんな特徴があるの?
1 地域と教室が学びの場
2 1クラス15人の少人数教育
3 自然の中で五感を使って学ぶ
4 なんでも自分でつくる
どんなことを学べるの?
地域創生類
実習や座学を通して基礎的な知識や技術を習得し、自らが主体となって問題の改善や解決に向かう態度や資質を養います。自らの興味や適性をしっかりと確かめた上で、2年進級時に環境デザインコースか食農プロデュースコースを選択します。
環境デザインコース
地域の自然や景観について感性や認識を深め、造園に関する知識や技術を習得し、農林業を基盤として農山村の自然環境の維持や地域景観の保全に取り組みます。地域社会の担い手となる知識や技術の習得を目指します。

食農プロデュースコース
安心安全な農産物の生産から商品開発、加工、販売までの、6次産業化に向けた学習を実践を通して学びます。GAPや地産地消について地域と協働しながら取り組み、エシカル消費やSDGsを推進し、食と農を次世代につなぐ知識や技術の習得を目指します。

3年間の授業で学ぶ割合はこんな感じ!
専門科目(農業・家庭)48.3% 一般科目 51.7%
3年間の実践を通して身につける神山校独自の授業!「神山創造学」
まち全体を学びの場に、さまざまな人たちと出会い、地域のことを学ぶ中で、自分たちにできることを考え実践していく「手づくりの授業」です。
1年生はフィールドワーク、しごと体験、聞き書きを通して地域に触れ、2年生は興味のあるテーマを選び、チームでの協働プロジェクトに挑戦します。最終学年では3年間の集大成として、探求したいテーマを見つけ、自ら計画を立てて取り組みます。

あゆハウス
神山で暮らすことを希望する城西高校神山校生のための少人数制の町営寮。現在は、県外・町外出身者16名が暮らしています。ただの生活の場ではなく、寮生とサポートする地域の大人が日々話し合い、自分たちで暮らしをつくっています。
また、まちの多様な人や自然との触れ合いを通じて、自身の可能性を広げることができます。

神山校への入学を希望されるみなさんへ

農業をしたい生徒や体を動かすのが好きな生徒に来てもらいたいです。神山校では、発表をする機会が多いので、みんなの前で思いを伝える力が自然と身につく。
だからおしゃべりするのが上手だし、明るい生徒が多いように思います。
自分の気持ち次第でいろんなことを学べると思います。協力してくださる地域の方もたくさんいます。自分のやりたいことを大切にして、それぞれ活躍してもらいたいなと思います。
城西高校神山校 濱口 栞 先生
「まめのくぼ」を地域の人の憩いの場に!




大好きなまめのくぼで学んだこと
(3年生 淺野さん 土井さん)
淺野 農業クラブの大会で発表するために、まめのくぼの活動をがんばったことが印象に残っています。地域の人を呼んでイベントを開催したり、「まめのく棒」という
神山小麦を使った焼き菓子の商品開発をしました。
土井 まめのくぼで自由にやらせてもらえただけでなく、なぜやるのかをみんなでとことん話し合うことができました。私たちにとって特別な場所ですね。
淺野 これからの進路を考えた時に思い浮かんだのが、今神山でやっていることの延長がしたいということ。大好きなまめのくぼをより良くするために、自分たちがや
ってきたことを生かして、どこかの地域で農業に関わりたいなと思ってます。
土井 まめのくぼの近くで暮らすおばあちゃんと一緒に散策しながら、昔の風景のことをたくさん教えてもらって。3年の課題研究では、神山の食文化を残すことをテーマに発表しました。全国のいろんな地域の方に出会って、昔の食生活の話を聞けたらいいなと思います。
淺野 学校や寮、バイト先など、神山の中でいろんな人たちと関わることができて、協力してもらったので、とても心地よい3年間を過ごすことができました。
土井 神山には、愛がある人がたくさんいます。相談したら親身になっていろんなことを教えてくれたり、ちゃんと叱ってくれたりもする。まちの人たちが見守ってくれている安心感がありましたね。

まめのくぼは、元々耕作放棄地だったところを開墾して土地が広がっていきました。何もなかったからこそ、すごく可能性があったし、有機農業でいろんな作物を実験的に育てることができたんです。そこにあれをしたい、これをつくりたいという生徒たちの想いを乗せて、何でもできる場所になりました。
神山小麦やそばからはじまり、すだち胡椒に使うトウガラシやサトイモ、ジャガイモ、そしてウコンなど、いろいろな作物を栽培することができました。2年生のチームプロジェクトとして米づくりをしたり、味噌をつくりたい生徒のために、ダイズの栽培にチャレンジした。また、石積みの改修など景観保全のことも学びました。まめのくぼがまちに開かれている場所だからこそ、チームプロジェクトや課題研究の幅も広がっています。生徒だけでなくサポートする教員も、地域の大人に助けてもらっているところは大きいですね。
これからは、今やってることをどう継承していくかが大切です。先輩の背中を見て、後輩たちは自分がやってみたい方向へとかたちを変えていく。いろんな選択肢の中から絞って、さらに深めていく段階にきていると思います。まちの人のために、まめのくぼをより良くして恩を返したい。それが生徒たちの原動力になっています。まめのくぼを“地域の人の憩いの場にする”ことがテーマなので、学校の授業の枠を飛び越えて、まちの人と一緒に活動していける場所になっていくといいですね。
城西高校神山校 中野 太洋 先生
城西高校神山校「まめのく棒」で神山小麦をPR!をかみやまchにて配信中です。
https://www.youtube.com/watch?v=PYamdk11xLM&t=72s

楽しい石積みで神山の風景をつくる
(3年生 古岡さん)
1年生の授業ではじめて石積みのしかたを教えてもらいました。石だけを置いてつくった壁で棚田や段々畑の風景ができていくのが楽しかったんです。まめのくぼでは、石積みのワークショップも企画しました。
また、第3回石積み甲子園(※)でみんなで協力して優勝できたのは、とても嬉しかったですね。石積みは小さな砂防ダムのような役割をします。そもそも神山町は土砂崩れが多い地域らしく、崩れる度に石積みをつくり直していたと聞きました。どんどん修復をし続けることで、神山の風景がかたちづくられていく。石積みの技術や知識を身につけると、そのまちを守ることにつながっていくんだと思います。
大学では神山で学んだことをさらに深めて、地元・大分でのまちづくりや学校づくりに生かしたいなと思ってます。


※中山間地域の高校生が農地の石積み修復技術を競う大会。昨年11月に高知県四万十町で開催された第3回大会で、城西高校神山校が初優勝を果たした。
神山校の自慢したいところ!

生徒会と剣道をがんばってます
(生徒会長 深田 さん)
少人数だからこそ、先生が生徒一人一人と向き合って、丁寧に面倒を見てくれるのがいいですね。神山創造学で地域の方と関わる機会が多いし、みんな仲が良くて活気があるのが魅力です。
チェーンソーを使ったり、お茶摘みや、フィールドワークで川に行ったり。それって市内にある学校では体験できないことばかり。校外に出ることが多いので、自然の豊かさや地域にいる人の温かさを感じ取ることができます。
また、チームプロジェクトなどを通して、仲間との協調性や計画性の大事さを知り、社会に出るための基礎になる部分を学ぶことが できる学校だと思います。

農業クラブ全国大会3連覇を目指す
(芥川 さん)
家にある小さな庭で野菜を育てるのがおもしろくて、自然豊かな中で農業を学びたいと思って神山校に来ることに。この学校では、自分は何ができるのだろうって考えたり、自分を見つめ直したりする機会が多く、人として成長できると思っています。将来は環境に配慮した農業を専門的に学んで、いろんな農業課題を解決できる人になりたいですね。
農業クラブ全国大会(※)に出ることで、農業高校同士のつながりを深められて、同年代の友達がたくさんできました。今年の大会は徳島と高知で開催されるので、神山校と大会の知名度を上げる絶好の機会になる。だからこそ、農業鑑定競技会3連覇に向けてがんばりたいです。
※農業系高校の生徒が知識や技能を競う日本学校農業クラブ全国大会。農業鑑定競技会(生活分野)で、芥川さんは 2年連続で最優秀賞を受賞した。令和8年には南四国大会(徳島・高知)が開催される。
農業鑑定竸技会日本一!芥川さん紹介をかみやまchにて配信中です。
https://www.youtube.com/watch?v=pgg2khOAb3Y&t=54s

神山中学校のみなさんも大歓迎!
(中川 さん)
兄と姉が通っていた高校でとても楽しそうだったのと、家から近いのが神山校を選んだ大きな理由です。神山校は、1、2年生の神山創造学、3年生の課題研究で自分のやりたい勉強ができるし、自由度が高いのがいい。フィールドワークで神山を散歩したり、地域について学ぶ授業がたくさんあるので、私も知らなかった神山の魅力を発見できたし、まちの人とのつながりがさらに広がりました。
神山中学校の後輩や神山で暮らす子どもたちには、神農祭だけでなく、みんなが集まりたくなるようなプロジェクトをもっと企画して、いろんな体験をしてもらえる機会を増やしたい。そして、地域のことが知れるすごく楽しいところだよって伝えていきたいですね。
神山出身同士で神山校について語ろう!

神山校に来ることに決めた理由は?
立石 ひいおばあちゃんが野菜を育てているので、僕も自分で何か育ててみようって思いました。
清水 家から通えるから。
佐々木 実家がすだち農家なので、神山の野菜や農業について知るために入学しました。
髙橋 姉が通っていたので、私も選びました
課題研究は何をしましたか?
清水 さつまいもを使ったお菓子のレシピを考案しました。
髙橋 神山町産の野菜を使ったチップスや、キャンドルをつくりました。
佐々木 神山杉を使ったお箸づくりです。
立石 ミントティーのお茶漬けをつくりました。佃煮や塩漬けなど、お茶漬けに合う付け合わせも試行錯誤しながら考えました。
神山校で過ごした3年間はどうでしたか?
立石 毎日、片道1時間かけて自転車で通ったので、体力もついたし、健康的になりました。
清水 あっという間に過ぎていきましたね。
佐々木 クラスのみんなが個性にあふれていて、それが混ざり合って、毎日楽しかったです。
髙橋 2年生の時に東京に行ったことが思い出に残ってます。全国の農業高校が集まるお祭りのイベントに、神山の代表として出展しました。
神山校をおすすめしたいポイントは?
髙橋 他の高校より人数が少ないので、自分の好きなことに取り組むことができます。先生との距離も近いのも神山校の良いところ。
佐々木 地域の人と結びついていると実感することが多いですね。お箸づくりもまちの大工さんにサポートしてもらいました。
将来やりたいことは?
清水 今はまだ決まっていませんが、これから見つけたいです。
髙橋 私は徳島一のホテルウーマンになりたい。
佐々木 すだち農家を継ぐ前に、他の農産物のことを勉強したいと思ってます。
立石 神山校で学んだことを活かして、ひいおばあちゃんと一緒に野菜を育ててみたいです。
まちの中で育まれる“チカラ”
城西高校神山校の学びは、教室や農地の中だけにとどまりません。地域の方々との関わりを通して、生徒たちは社会と向き合い、実践を重ねながら成長しています。
この特集が、身近にある学校の取り組みや生徒たちの姿を、改めて知っていただくきっかけとなれば幸いです。
徳島県立城西高等学校神山校
〒771-3311
徳島県名西郡神山町神領北399
TEL 088-676-0029
FAX 088-676-1271
特集ページ写真:生津 勝隆 / 城西高校神山校 / 広報かみやま編集委員会
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